システム開発の軽快化

知的支援事業は技術の知識の獲得と使用を効率化して技術の変化と技能の習得の隔たりを解消し、システム開発を軽快にする。

「素早い問題解決」

現在、システムを開発する技術者は誰も独力で幅広い技術を扱うことを求められている。

 

・しかし、システム開発の技術は発達と膨張を続ける。だから、技術者は新しく出現する技術を詳しく知ることができなくなって技能不足に陥り、しばしば遭遇する課題や事態の処理に苦労する。

-たとえば、彼は業務ソフトウェアを製造する時に材料とするライブラリーの正しい使い方を突き止められないことがある。

 

知的支援事業はサポーターが集団となり、分担して獲得する技術の知識を技術者たちが共同して使う仕組を実現する。知的支援事業が行われると、技術者はサポーターの支援を受けて技能の不足を補うことができるようになる。

 

・知的支援事業は人が技術の知識の獲得に払う労力を小さくすることができる。

-5000人の技術者は104人のサポーターが彼らを支援すれば、技能を習得するための努力をほどほどのものにすることができる。

-サポーターは主に一つの技術しか扱わない。彼は技術の知識の獲得に適度の労力を払えばよい。

・サポーターの知識は多数の技術者の作業に役立てられ、大いに使われる。

・知的支援事業が行われると、技術者はサポーターの支援を受けて遭遇する課題や事態を迅速に処理することができるようになる。

「コストの削減」

システム開発はシステムを導入する組織、コンピューターメーカー、ソフト会社によって行われる。

 

それらの組織は支援のサービスを利用することによって作業を行う技術者の超過勤務を抑制できる。

 

・その結果、それらの組織は一人の技術者が一月に行う超過勤務に対して支払う賃金を4万7000円削減できる(14万2310円から9万5310円へ削減する)。そのために、それらの組織が支払うサービスの料金は2万1000円である。

-ある技術者は遭遇する課題や事態への対策を模索することに一月に21時間30分を費やし、55時間の超過勤務を行う。彼はサポーターの支援を受ければ課題や事態の処理に費やす時間を6.45分の1に減らして3時間20分とし、超過勤務を36時間50分に減らすことができる。

・この労働時間の減少は一月に215時間勤務する技術者の12人から11人への減少に換算できる。

-現在システムを導入する組織、コンピューターメーカー、ソフト会社の多くは技術者に超過勤務の賃金を支払っていない。そのような組織は技術者を長時間働かせたまま人員を削減するために支援のサービスを利用しようとするかもしれない。しかし、彼らは支援のサービスを技術者の超過勤務を抑制するために利用すべきである。彼らは賃金の不払いという侵害行為と決別しなければならないからである。

 

システムを導入する組織、コンピューターメーカー、ソフト会社は支援のサービスを利用することによって技術者の作業の遅れを防止する。そうして、それらの組織は技術者のプロジェクトへの追加投入を予防できる。


[サポーターの数は技術者の40分の1]

5000人の技術者に一月に3時間20分の支援を行うには、サポーターは一月に160時間労働するものとして104人が必要である。また、サポーターの6人に1人は作業の方法を説明する資料を作成したり、扱う技術を乗り換えるために新しいものを学んだりする。したがって、5000人の技術者に対してサポーターは125(104の5分の6)人が必要である。つまり、サポーターは技術者の40分の1の数が必要である。


「試験、手直し時間の十分な確保」

システムを導入する組織、コンピューターメーカー、ソフト会社は支援のサービスを利用することによって技術者の作業の遅れを防止する。そうして、それらの組織はシステムの試験と手直しを行う時間を十分に確保できる。

 

・企業などの組織はシステムを作り、使う経験を通じてシステムへの自己の要求を正確に把握する。システムを導入する組織、コンピューターメーカー、ソフト会社はシステムへの要求を探り、反映させるために通常システムを何回か作り直す。