採用改革~能力重視から意志重視へ~

知的支援事業は企業などの組織が意志を重視して人を採用することを可能にします。

 

現在、企業などの組織は高学歴の人を好んで採用しています。組織は人に業務を行う能力を求め、人の持てる能力を学力から推し量っているようです。また現在、多くの事業の責任者は目指す世界を真剣に描きません。そのため、求職者は就労する組織をその商品や店舗から受ける印象や従業員への待遇によって選びがちです。

 

業務を行う能力はどのようなものも技術や制度を知ることによって習得できる技能の集まりです。今日、技術は絶えず新しいものが出現して激しく変化し、人が技能の習得をそれに追い付かせることは困難になりつつあります。しかし今後、知的支援事業が行われれば、誰もが幅広い技術を容易に扱えるようになります。そして、多くの組織は全ての人を十分な能力を持つと見なせるようになります。すると、組織は趣向を変えて事業の一部を任せるのに相応しい意志を持つ人を採用するようになります。意志とはすぐには実現できないものの、意義の感じられることを実現しようとする持続する意欲です。人は意志を持つことによって一つのことに努力を集中し、優れた成果を上げることができます。

 

現在、組織は人が意志に従うことを妨害しています。組織は採用の条件として求職者に多量の学業を求めます。また、組織は待遇に注目させることによって求職者を不本意な活動に誘います。これが一転し、組織は求職者に意志を尋ねるようになるのです。

 

組織が望ましい意志を持つ人を集めるために、事業の責任者は目指す世界を描いて目印のように掲げなければなりません。現在、事業を行う人たちは必ずしも積極的に意図を表明しません。しかし、彼らは意図を持ち、それは以下のような組織の行動に表れます。

 

a.業種の選択

b.小売業や飲食業などに見られる価格競争

c.製造業などに見られる商品の新規開発や改良

d.未知の領域への進出(新規事業への挑戦など)

 

事業を行う人は目標を言葉などによって表し、今とかけ離れた世界を目指すべきです。彼はそれによって真の需要を追い、常に供給する物やサービスを進歩させて人々に新しい喜びを与えることができるからです。

 

たとえば、私は人々が技術の知識を共有して効率よく使うための仕組の提供を目指します。もし、私が消極的であり、情報技術者に作業の方法を教えようと考えるだけであれば、レースウィングはサービスが受け容れられた時に新しい需要を作り出す試みを終えます。そのとき、私は目標を事業の規模の拡大や業績を伸ばすことに変更し、レースウィングは販売や宣伝に力を注ぐでしょう。それは一時的に成功するかもしれません。しかし、徹底して需要を掘り起こさないレースウィングはすぐに時代に取り残されます。進んで変わって有用なものを生み出す組織が現れ、変わらないレースウィングの供給するものは無用になるからです。事業を行う人はこのように少しの進歩に留まるという失敗を避けるべきです。

 

多くの組織が意志を認めて人を採用するようになれば、求職者も参加することによって自身の目標の達成を追求できる事業を行う組織を探すようになります。本来、全ての人は意志に従うことを好みます。

 

今後、多くの組織は意志のある人が集まるようになります。そうして、それらの組織は力強く進歩し、素晴らしい未来を作ります。